
代表 高野 昌訓
1級建築士、社団法人 東京建築士会会員
福祉住環境コーディネーター2級
東京都防災ボランティア登録
出身地 東京都
生年月日 1952年 1月 18日
出身校 東京理科大学理工学部建築学科 (1974年卒)
![]() | 1975 | Studio Arch. PETRUCCI (ROMA) |
![]() | BBPR | フリウリ地区学校群基本計画 |



A:物理がね、好きだったんです。それから絵も好きでした。両方を生かせる職業として建築の道を選んだという感じです。
Q:大学卒業後、どうしてすぐにイタリアの設計事務所に入ったのですか?

A:実はミラノ工科大学へ留学したんです。でも、向こうは学園紛争の真っ最中で授業なんて全然受けられなくて。
困ったけど帰るわけにもいかなかったので、建設デザインのスタジオに入れてもらって仕事をしながら向こうの建築を学ばせてもらいました。
Q:イタリアで学んだ1番のことは何ですか?

A:『生活をエンジョイする』ことかな。向こうの人は本当に生活を楽しむことが上手なんです。
「家は生活のための場所だから、住み心地がよく、住む人の好みにぴったり合っていて、家族がくつろげるものであるべき」だと僕は思うのだけれど、そんな考えもイタリアの経験が影響しているかもしれませんね。住む人が生活をエンジョイできるような環境を提案したいですね。
Q:もし、お客様から「先生の自由に家を設計してください」と言われたら、どんな家を設計しますか?
A:何でも、と言われたら・・・。そうですね、僕はデザインがどうこうよりも『永く残っていく家』を造りたいです。
親が住んで、子どもが大きくなってまたそこに住み、孫に引き継がれていくような、そんな家が理想です。
Q:住宅を設計される上で、心がけていることは何ですか?
A:僕は建築士の仕事をしている中で、『住宅と街は切り離されているものではなく、絡み合うものである』ということを学びました。
なぜなら、家族で一つの場所に長く住もうと思ったら、地域と無関係ではいられないからです。

だから、家を建てるときお施主様にお願いして、エクステリアにベンチを造らせてもらうことがあります。息を切らせたお年寄りが少し休みたいときちょこっと座れたり、好奇心いっぱいのお子さんが座ったりジャンプしたり・・・。造らせてもらったベンチには、家に住む人だけでなく、地域の人にも座ってほしいと思っているんです。
自分たちの家ではあるけれど、ちょっとだけ周りの人のために空間を空けておく・・・それが自分の住む街との温かなコミュニケーションだと思っています。